住宅ローンの比較

住宅ローンの比較と聞くと、
銀行の住宅ローン商品比較に思うかもしれませんが、
今回は借り入れ額の比較になります。

ここでは、比較しやすいように、
35年固定で金利1.5%で計算します。

住宅ローン2000万円の場合、総返済額は2572万円 (月返済額  61236円)

住宅ローン3000万円の場合、総返済額は3858万円 (月返済額  91855円)

住宅ローン4000万円の場合、総返済額は5144万円 (月返済額 122473円)

さて、住宅ローンを2000万円借りた場合と3000万円とでは
金利を含めると1286万円もの差があります。

先日の坪単価の考え方の続きになりますが、
同じようなレベルの家を、工務店で建てると2000万円、
大手ハウスメーカーで建てると3000万円とした場合、

この住宅ローンの差額1286万円を安心(ブランド名)に使うか、
自分たちの生活に使うかでは、生活の質に大きな違いが生じます。

仮に生活の質を変えないとして、1286万円を今後のリフォーム代にあてる場合、
15年ごとに400万円のリフォームをしても、45年間のメンテナンスが可能です。
(400万円分のリフォームだと、たいていのことが修繕できます)

よくメンテナンスフリーと言われますが、永久保証ではありません。
水廻りではパッキンが必ず痛みます。電化製品は10年が目安です。
設備もどんどん便利で快適なものが開発されていきます。

安心だけど、カツカツの支払でリフォーム費用も出せない暮らしか、
支払に余裕があって、必要なときにはリフォームもできる暮らしか、
長い目で見たときには、どちらが安心でしょうか?

新築を考えるにあたって、最低限確保したいレベルは長期優良住宅レベルです。
このレベルであれば、地震にも強く、省エネ性能も高く、安心で快適に暮せます。

夢のマイホームは、「幸せな暮らしを手に入れること」が目的です。
無理な住宅ローンを組んで、家を売るハメになった方も大勢います。

将来起こるであろうことを考慮した上で住宅ローンを選ぶ必要があります。
失敗しない家造りに欠かせないのは「資金計画」なのです。